☆元船町通信☆

!!長崎市元船町・自治会の広報ブログ!!

『ある根曳きの声』

【楽隊長の独り言(10)】

御旅所の石畳で練習中にある根曳きの声に気付いた。
彼は根曳き経験が最も長い男である。

ただ声を出してる。

掛け声以外にも声。

気持ちのこもった声である。

敢えてここでは、声を文字にしないが、彼の下向きな性格と船の動きを「こうしたい」と言う自然な表れだと私は思う。

楽隊音と掛け声の中、それでも彼の声は、私の耳に入ってくる。

何と説明しづらい表現で申し訳ないのだが、「こうしたい」「こうなりたい」と明らかに上を目指す声なのである。

久しぶりに「くんち」らしい声を聞き、今後の船(元船町)に期待を持った。
しかし年齢的に彼は、今回を最後の根曳きとなる可能性も高い。だがこれ程の根曳き魂を持つ者は少ない。
他の者にも必ず、この声(魂)を伝えて欲しいと心から私は願い、彼の背中を見ていた。

(楽隊長)

写真解説:
諏訪神社で見掛けた雲。まるで鳳凰(ほうおう)に見えた。まさにこの写真を、根曳きのこの男に私は捧げたい